2021年東京パラリンピックの車いすバスケットボールで大活躍し、注目が集まる鳥海連志(ちょうかい・れんし)選手。
インタビューの受け答えも素敵で22歳とは思えない落ち着きと貫禄でしたが
出身高校や大学など、どこで育ち、プレーしてきたのかが気になりますよね。
この記事では
- 鳥海連志選手の出身地
- 鳥海連志選手の出身幼稚園(保育園)小学校・中学・高校・大学
などなど、鳥海連志選手の学歴をまとめました!
鳥海連志の原点!出身幼稚園(保育園)
鳥海連志選手は長崎県出身。
長崎市生まれで、出身幼稚園は長崎市にある「菜の花こども園(旧:保育園)」です。
鳥海連志選手はこの「こども園」での経験にすごく感謝しているそうで、インタビューの話によく出てきます。
僕にとって通っていた「菜の花こども園」の存在がすごく大きくて。
〜中略〜
先生たちと自分の両親が、どういうふうに僕が育っていってほしいかをしっかり話し合ってくれて、その中でひとつの方針として、僕がやりたいことがあれば必ずなんでもやらせる、もしできなければできる方法を探していく、というルールのようなものをつくってくれたんです。それは今の僕の考え方にも大きな影響を与えていると思います。
引用:parasapo.tokyo
※「〜中略〜」は筆者によるものです。
鳥海連志選手が通っていた「菜の花保育園(こども園)」は、障害のある子供、障害のない子供関係なくのびのび育てる環境が整っていたそう。
園には僕のほかにも何人か障がいをもった子どもがいて、彼らにも同じようにやりたいことをやらせるという環境だったと思います。まずは保育園として、障がいの有無にかかわらずフラットに受け入れるという体制がしっかりできていたし、自分の両親も「連志にはやりたいことはやらせる」という考え方ははっきりあったみたいなので、(保育園とは)すごくいい出会いだったというか。だから、僕ものびのび生活できていたんだなと今になって思います。
引用:parasapo.tokyo
鳥海連志選手はよく動き回る子供だったそうで、障害のない子供と一緒に体を使って遊ぶのが好きだったとか。
「登り棒や逆上がりも、自分で工夫してできるようになった」そうです!(凄いですね!!)
菜の花こども園の理念の1つにこんな言葉がありました。
希望と夢を語りながら
引用:菜の花こども園
十ヶ月余りはぐくんだ命に 障害があった親と子が
明るい笑顔で 当たり前の顔をして
いつでも通ってこれるこども園を
鳥海連志選手は小学校入学後も「菜の花学童保育」に通い、小学校6年生まで12年間お世話になったそう。
中学の卒業式で母親に渡した手紙には
菜の花保育園に入れてくれてありがとう
と書いてあったとか。
保育園での生活が鳥海連志選手にとって大切な時間だったことがよく分かります。
僕、5歳のときに腹筋が割れてたんです。どれだけ体を使って遊んでたのか(笑)。誰かにできるなら、僕にも絶対にできると思ってました。菜の花に行ってなかったら、いまの僕はなかったと思います。
引用:週刊ヤングジャンプリアル14
腹筋割れてる5歳児なんて、健常者でも滅多にいないですよね(笑)
鳥海連志・出身小学校
鳥海連志選手は2005年4月に長崎市立南陽小学校に入学しています。
鳥海連志選手がスポーツに出会ったのは小学生の頃のようで
小学校の6年間でサッカー、野球、バドミントン、バレーボールなど、いろんなスポーツを経験したとか。
とっても活発な子供だったんですね!
小学生時代には、まだ車いすバスケに出会っていませんが、鳥海連志選手の家族は「バスケ一家」で
- 兄のミニバスの試合を応援する
- 父とバスケをする
ことがよくあったそうです。
鳥海連志選手は小学6年生の3学期に、長崎県西海市にある西海市立大島東小学校に転校しています。
鳥海連志・出身中学校
鳥海連志選手の出身中学校は、平戸市立大島中学校。
中学時代は島で育ったのですね^^
中学1年生のときに車いすバスケットボールを始めた鳥海連志選手。
バスケを始める前はテニス部に所属していたそうです!
学校の女子バスケ部のコーチに誘われて、地元の車いすバスケチーム「佐世保WBC」の練習に参加したのだとか。
鳥海連志の出身チーム・佐世保WBC
佐世保WBCは九州で常に1〜3位を争う強豪。
レベルが高かった上にサポート環境もしっかりしていたそう。
僕が入ったタイミングで、チームとして基礎をイチからやっていこうという方針を立ててくれて、僕が成長できるような場面をつくってくれた。いろんな面ですごく支えてもらいましたね。
引用:parasapo.tokyo
鳥海連志選手はここでメキメキと頭角を現していきます。
鳥海連志・車いすバスケを始める〜代表入り
鳥海連志選手が車いすバスケを始めてから代表入り後の経歴を見ていきましょう。
- 中学1年:車いすバスケを始める
- 中学2年4月:デビュー戦
- 中学3年夏:西日本代表
- 中学3年 10月:東京国体 3位
- 中学3年 10月:アジアユースパラリンピック出場(銀メダル)
競技を始めて3年も経たずしてトップレベルの選手に成長!
最初は競技用車いすを真っ直ぐ進めることさえ難しかったそうですが、周りができるのが悔しくてのめり込んでいったそうです。
最初に車いすに乗ってプレーさせてもらった時、僕はできないのに周りのおっちゃんたちがみんなできてるっていう状況が悔しくて、悔しくて。それからはシュートに関してはこの先輩に勝つ、スピードに関してはこの先輩に勝つって、一つひとつ目標を立てていってすべて制覇してやろうと。
引用:parasapo.tokyo
鳥海連志・出身高校
鳥海連志選手の出身高校は、長崎県立長崎明誠高等学校。
チェックの制服がかわいいですね!
鳥海連志選手は、高校1年生のときに初めて日本代表候補の合宿に招致され、16歳で史上最年少の日本代表メンバーとなりました。
当時監督を務めていた及川晋平さんはインタビューで、鳥海連志選手への期待を語っていました。
将来の可能性を考えてのことではなく、即戦力として欲しい選手だと思ったんです
鳥海連志選手は、日本代表の合宿が重なったことで、明誠高等学校から長崎県立大崎高等学校に転校しています。
現役高校生で挑んだ2016年のリオパラリンピックの結果は9位。挫折を味わったそうです。
リオに向けて合宿に参加して、帰ってきて練習して、その繰り返しの生活を僕としては100%がんばったつもりだったのに、いざ蓋を開けたら世界で9位。ぜんぜん通用しないじゃんって、挫折というか、大きな壁を目の当たりにしたような気持ちになっちゃって。もう車いすバスケをやめてまったく違う道に進もうかなと
引用:parasapo.tokyo
鳥海連志・出身大学
パラリンピックで壁にぶつかった鳥海連志選手。
高校卒業後は海外留学も考えていたそうですが、親に説得され、日本体育大学に進学を決めます。
内村航平選手や北島康介選手など、数々のアスリートを輩出する名門大学です
鳥海連志選手は大学入学と同時に長崎から関東に引っ越し、ひとり暮らしを始めています。
所属チームも佐世保WBCからパラ神奈川に移りました。
鳥海連志・佐世保WBCからパラ神奈川へ
鳥海連志選手は、チームを選ぶにあたって候補が複数あったとのことですが
「ジュニア時代から一緒にやっていた古澤拓也選手が所属していた」ことからパラ神奈川に決めたそう。
▼古澤拓也選手
比較的ベテラン選手が多いチームの中で、若手である古澤選手と2人で頑張っていきたいと思ったことと、ある程度自分に自由に役割が与えられていて、ゲームをつくったりコントロールできる立場を任せてもらえそうだったので、もう一度ここで車いすバスケに向き合ってみようかなって思えた
引用:parasapo.tokyo
リオパラリンピックで気持ちが落ち込んでしまった鳥海連氏選手。
「関東に来てからの気持ちの置きどころが難しかった」と、日本体育大学を中退して車いすバスケに専念しています。
鳥海連志・現在はWOWOW社員
鳥海連志選手は2019年5月にWOWOWに入社しています。
WOWOWには鳥海連志選手の他に、古澤拓也選手と豊島英選手がいます。
所属チームは変わらず、パラ神奈川でプレーしているそうです^^
鳥海連志・東京パラリンピック後は海外へ?!
鳥海連志選手は中学時代から、車いすバスケの代表として海外で試合に参加していたことで、海外への関心が高いそうです。
「高校卒業後に海外留学を考えていた」ことからも、海外志向であることが分かりますね。
インタビューでも「東京大会のあとのことも具体的にイメージしている。海外でプレーする」と、はっきり答えています。
鳥海連志選手が海外に行きたい理由は2つあるとのこと。
- 語学面での勉強
- 海外の文化をもっと知りたい
レベルの高い選手たちと一緒に毎週、試合ができるっていう生活を単純に過ごしてみたいんです。例えばドイツは車いすバスケのリーグがあって、競技には健常者も参加していて、国民的スポーツとして浸透しているから会場にはたくさんの人が集まります。選手としては、やはりそういう環境に身を置いてプレーしてみたいですよね。
引用:parasapo.tokyo
「海外で活躍している同世代の選手たちから、一緒にやろうって声をかけてもらってたりもする」そうで、今後どこのチームで活躍していくのか注目ですね!
まとめ
車いすバスケットボールで大注目の鳥海連志選手の出身高校・大学など、学歴まとめをお伝えしました!
- 鳥海連志選手は長崎県出身
- 菜の花こども園、菜の花学童保育に通い、いまでもすごく感謝している
- 出身小学校:長崎市立南陽小学校 → 西海市立大島東小学校
- 出身中学:平戸市立大島中学校 〜 佐世保WBC所属
- 出身高校:長崎県立長崎明誠高等学校 → 長崎県立大崎高等学校
- 出身大学:日本体育大学(中退)〜 パラ神奈川所属
- 現在:WOWOW社員・パラ神奈川でプレー
中でも保育園時代のエピソードはとっても印象的でした。
努力した鳥海連志選手はもちろん凄いですが、周りにいた人たちも素敵な人が多かったんだろうなと思います^^
東京パラリンピック後は海外に行く可能性がとっても高いですが、今後の鳥海連志選手の活躍が楽しみですね!!
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