2021年ノーベル物理学賞に真鍋淑郎(まなべ・しゅくろう)さんが選ばれました!
真鍋淑郎さんは地球温暖化の研究で世界的に知られ、現在は米プリンストン大学で上席研究員をしています。
日本出身ですが、1958年からアメリカで生活・研究を続け、アメリカ国籍を取得。
この記事では
真鍋淑郎さんの生い立ち、学歴、受賞歴
など、真鍋淑郎さんの経歴をまとめました!
真鍋淑郎の経歴|生い立ち・家族
真鍋淑郎さんは愛媛県四国中央市(現・宇摩郡新宮村)生まれ。
祖父の代から村内唯一の医院だった家に生まれたそうで、一時は医師を志したのだとか。
小学生時代の友人からは
すぐ隣に住む親戚も優秀だった
という証言があり、頭の良いご家庭で育ったのではないかと思います。
真鍋淑郎さんは1962年に日本人女性と結婚され、お子さんが2人いらっしゃいます。
ノーベル物理学賞選出時のインタビューでは、奥様への感謝の言葉が印象的でしたね^^
真鍋淑郎の経歴 |学歴
真鍋淑郎さんは既に60年以上アメリカで生活され、アメリカ国籍を取得していますが、大学までは日本で生活し、日本で学ばれています。
真鍋淑郎さんの学歴はこちら。
真鍋淑郎|学歴
- 新宮尋常高等小学校
- 愛媛県立三島中学校(現・愛媛県立三島高等学校)
- 東京大学理学部地球物理学科(1953年卒業)
- 東京大学大学院博士課程(1958年修了)
「凝結現象の綜観的研究」で理学博士となった真鍋淑郎さん。
東京大学大学院を修了した1958年にアメリカに渡り、アメリカ国立気象局(現・米国海洋大気庁)に入った後、主任研究員となりました。
真鍋淑郎、小学生時代から気象に興味を持っていた
真鍋淑郎さんの小学校の同級生の話によると、真鍋さんは「特に成績優秀で勉強好き」だったのだとか。
遊びに行っても(真鍋さんは)いつも勉強してる。
気象に対する興味も当時から強かったといい、「『日本は台風が来ないと雨が少ない』と言っていたことを覚えている」
朝日新聞DIGITAL
もともとの頭の良さに、高い興味関心が加わって大きな功績につながったのでしょうね!
お写真も良い顔をされているものが多く
まさに「好きこそ物の上手なれ」を体現されていますね^^
毎日新聞が以前行った取材では、下記のように語っていました。
自分は頭が切れるというのではないが、人が合点したことでも『待てよ』とくどいほど考え続けることが、結果としてうまくいった
ノーベル物理学賞の受賞が決まった真鍋淑郎さん(90)は、日本時間の午後8時ごろからニュージャージー州の自宅前でNHKの単独インタビューに答え、「気候変動で物理学賞をもらうとは思っていなかったので、びっくりしています。」と話しました。https://t.co/YtMOJ0oQIG#nhk_video pic.twitter.com/5Hid25RgSY
— NHKニュース (@nhk_news) October 5, 2021
真鍋淑郎、中学時代に英語取得
大学院修了後に渡米した真鍋淑郎さんですが、英語力は中学時代に磨かれたようです。
戦時中に旧制三島中学で、勇気ある英語教師から“敵国語”をみっちり学んだ。高空をB24が飛んだが「ここには爆弾を落とさないだろう」と勉強に励み、現在につながった
愛媛新聞オンライン
真鍋淑郎の経歴|渡米後の経歴
1958年にアメリカへ渡った真鍋淑郎さんの経歴を見ていきます。
真鍋淑郎|渡米後の経歴
- 1958年:渡米・アメリカ国立気象局(現・アメリカ海洋大気庁)に入り、後に主任研究員となる
- 1968年:プリンストン大学客員教授を兼任
- 1997年:帰国・科学技術庁地球フロンティア研究システム地球温暖化予測研究領域長に就任
- 2001年:再渡米・プリンストン大学研究員に転じる
アメリカ国籍を取得したのは、アメリカ国立気象局・主任研究員となられた後だそうです
真鍋淑郎の経歴|功績・注目された時期と内容
真鍋淑郎さんは、これまでにも数々の発表で注目されてきました。
ここからは真鍋淑郎さんの功績と注目された内容を紹介します。
真鍋淑郎|功績・過去の注目内容
- 1967年:高速コンピューターを使い、大気の運動と気温の関係を定めるモデルを開発。「CO2が2倍に増えると地上気温が2.3度上昇する」と世界で初めて予測
- 1988年:北半球で温暖化が先行すると発表
- 1989年:数値モデルによる地球温暖化予測の研究が科学雑誌ネイチャーに掲載・その結果が第一回気候変動に関する政府間パネル報告書を通じて注目を集める
- 1990年:IPCCがまとめた第1次報告書の温暖化予測に上記数値モデルが使用され、1992年の国連気候変動枠組み条約や1997年の京都議定書などの採択に繋がる
※Wikipedia、読売新聞オンライン、産経新聞参考・一部引用
真鍋淑郎の経歴|受賞歴
2021年ノーベル物理学賞に選出された真鍋淑郎さんですが、これまでに約14の賞を受賞しています。
真鍋淑郎|主な受賞歴
- 1966年:藤原賞(日本気象学会)
- 1967年:Clarence Leroy Meisinger賞
- 1970年:米商務省ゴールド・メダル
- 1991年:カール=グスタフ・ロスビー研究賞
- 1992年:第1回ブループラネット賞(地球環境国際賞)
- 1993年:Roger Revelle Medal(アメリカ地球物理学連合)
- 1995年:朝日賞
- 1997年:ボルボ環境賞
- 2007年:名誉博士号(マギル大学より)
- 2010年:ウィリアム・ボウイ・メダル(アメリカ地球物理学連合)
- 2015年:ベンジャミン・フランクリン・メダル
- 2016年:BBVA Foundation Frontiers of Knowledge Award
- 2018年:クラフォード賞
- 2021年:ノーベル物理学賞
※Wikipediaより引用
ほぼ毎年何かを受賞しているのではないか、というほど多くの賞を受賞されています。
あまりに受賞歴が多くて全てを説明できないですが、真鍋淑郎さんの凄さがお分かりになるかと思います^^;
真鍋淑郎・研究仲間が祝福
【速報】ノーベル物理学賞にプリンストン大・真鍋氏https://t.co/U9OTgsJkJc
— 日テレNEWS (@news24ntv) October 5, 2021
ことしのノーベル物理学賞に気候変動モデルを提唱し地球温暖化研究の第一人者として知られるアメリカ・プリンストン大学の真鍋淑郎さんが選ばれました。日本のノーベル賞受賞は2年ぶりです。 pic.twitter.com/xGHVCCdPUA
真鍋淑郎さんの研究分野は「ノーベル物理学賞の対象でないと思っていた」という研究者もいて、今回の受賞に祝福の声が相次いでいました。
NHK NEWS WEBより引用し、一部紹介します。
気候の問題をコンピューターを使って研究するという新しい学問に挑戦するのは、非常に勇気がいったと思う。基本的な気候の問題を一から考え抜く姿勢がすばらしく、物事を広く考えることと、とことん考えることのバランスが絶妙で、学ぶところが多かった
東京大学大気海洋研究所・阿部彩子教授
同じ日本人の偉大な先輩で公私にわたりお世話になり、感謝ということと、本当におめでとうございますと心からお伝えしたい。
~中略~
これまで宇宙に関してはたくさんあるが、大気の分野がノーベル賞の対象になる日が来ると思っていなかったので驚きました。ノーベル賞という枠組みの中でわれわれの分野の研究が評価されたのは本当にありがたいし、うれしい。
東京大学の・中村尚教授
ノーベル物理学賞は地球科学などは基本的に対象にしないと言われてきたので本当に驚いています。真鍋先生は研究をいつも楽しんでいて、にこにこしていますが、非常に芯の強い方だと感じています。過去の研究を見て、せん越ながら、これが重要だという現象の本質的な部分、エッセンスの部分をズバッと切り出す、抽出することが非常に得意な方だという感想を持っています
名古屋大学大学院環境学研究科・須藤健悟教授
研究姿勢だけでなく、研究仲間にも愛される、素敵なお人柄なのでしょうね!
まとめ
真鍋淑郎さんの生い立ち、学歴、受賞歴など、 真鍋淑郎さん の経歴まとめでした。
- 真鍋淑郎さんは愛媛県四国中央市生まれ
- 祖父母の代から村内唯一の医院の家で、一時は医師を志した
- 小学生時代から成績優秀で、気象に興味を持っていた
- 東京大学大学院卒業後、1958年に渡米・アメリカ国籍取得
- 1962年に結婚され、子供が2人いる
- これまでの発表でも注目され、受賞歴は10以上に上る
真鍋淑郎さんは現在90歳ですが、今後も研究に打ち込まれるのでしょうね^^
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